遺品整理の良くある失敗としてあるのが思い出の強い遺品を多く持って帰ってしまったことで自分の生活スペースを圧迫してしまう事があります。そして、計画的に進めないと遺品整理は長期戦になります
今回はスケジュールを計画的に立てなかった事による「Nさん」の失敗談をみてみましょう
やみくもに始めてしまうと作業効率が悪くなり手間が増えたり、冷静な判断ができなくなります。スケジュールを立てるのは大切です
本当に大切なのでもう一度いいます。スケジュールは大切です(笑)
>>>【初めての方】遺品の処分(遺品整理)を自分で行う方法・手順はこちら

どんな遺品整理でしたか?
住んでた家は一軒家でした。しばらく大阪で同居していたため、実家は10年近く空き家状態でした。 遺品整理を始めた時期は母が亡くなり、色々な手続きが終わった半年後くらいからで平成31年1月くらいから取り掛かりました。
実際にかかった期間は約1年余りです
遺品整理は最初自分たちで自分である程度おこなったのち、業者に発注しました。
父が亡くなった後、母はしばらく一人暮らしをしていて、色々なものが買い足されたり、昔からあるものもかなり多く残っていた状況だったので、まず、最初に行ったことは自分たちが引き継ぐもの、リサイクルできるもの、処分するものの大きく三つのカテゴリーに分けることでした。 自分たちで取り組んだ期間が約半年。
遠方であったため、日取りを決めて3回ほど通い、選別をしました。
故人が大切にしていた食器類や装飾品などは親戚の方に差し上げたりしました。美術品は自分たちで鑑賞して残したいものと売却したいものを選別し、専門業者に来てもらい買い取っていただきました。書籍などは専門の業者さんに来てもらって買い取っていただきました。ただし空き家にしていた期間が長かったため、変色しているものは引き取っていただけませんでした。 残す遺品は自宅に宅配引っ越し便で送りました。
一段落した後、3社ほど遺品整理業者さんから見積もりをとりました。実家の近くの業者さんと少し遠方ですが、規模の大きい業者さんを選択しました。安心と信頼を優先し、グーグルマップで会社の外観などもチェックした結果、結局規模の大きい会社に決めました。
遺品整理にかかった費用は自分で行った分としては交通費の15万円と宅配便の10万円、そして業者に支払った金額は60万円、合計85万円と結構高額になりました。
遺品整理で大変だったこと
遺品整理をして一番大変だったのは、残すものと処分するものの仕分けでした。特に夫は身内で思い入れもあるため、なかなか処分にふみきることができませんでした。選別のために3回も実家にいき、時間もかかり、残す遺品が増えてものすごい量になってしまいました。 遺品整理をして失敗したなと思うことは大きく分けて2つあります。
一つは残す遺品を決める際、現物で残すべきかあるいは写真やビデオなどデータで残せるものはデータ化するなどして極力量を減らすことが大事だと思います。
私たちの場合は特に自宅にその遺品を持ち込むことになっていたのでスペースに限りがあります。そのためには身内以外の客観的に判断できる人の助言も得ながら本人に納得してもらうことが大切かなと感じました。
二つ目はリサイクルできるものとできないものの品目やその相場を事前に調べておいた方がよいということです。
自分たちが値がつくと考えていた家具などはさほど値がつかず、素人と専門業者との間では高額でリサイクルできる品目、内容が違うということもわかりました。解体を考える場合は家具をリサイクルにするか、廃材として処分するかなど事前に決めておくことも大切です。
これから遺品整理をする人へ

遺品整理をする際、あらかじめスケジュールを大体組み、整理する期間を設けて、計画的に動いた方が良いと思います。
身内は感情が伴い、なかなか前に進めないことも多いように感じたので配偶者や友人など周りの信頼できる人に相談しながら納得して行なっていくことも大切ではないかと感じました。
そうしないと長期化しやすいし、体力もお金もいることになってしまうからです。
この記事を書いた人

■自己紹介 Nさん
一昨年夫の母が亡くなり、夫の実家の遺品整理を行うことになりました。私は長男の妻という立場です。遺品整理をしないと行けない中、夫自身が仕事で忙しかったことや神奈川県に実家があり、私たちは大阪で暮らしていたため、なかなかすぐに遺品整理に取り掛かることができませんでした。1年近くかかってやっと整理でき、今はほっとしています。
タケヤンの一言
